中央学術研究所が発行する刊行物を紹介します。
研究メンバーの育成とともに、併せて宗教界一般の広場として提供し、広く関係諸先生からの投稿を頂き、現代の要請に叶う宗教、特に仏教原理の醸成の研究誌として発刊し、他研究機関と交流を続けています。
CANDANA(チャンダナ)とは、サンスクリット語で「栴檀」を指します。栴檀とはインドに産する香木で、紫、赤、白などの種類があるが、熱病を治す効能があるので、「与楽(よらく)」ともいわれ、楽を与えるといいます。香気が高く、一葉開いても四十由旬の悪臭を消すと伝えられています。この地上から争いの悪臭を消し、平和境を作り出したい願いのもと、情報交換誌として、教団内部への情報提供と外部研究機関等との情報交換を行っています。
人類は、古来より山には山の神(いのち)があり、川には川の神がすみ、木にはきの神が宿るとして、それらを畏敬していました。「アーユスの森」という言葉には、原生林から流れでる霊気、そして、大自然のいのちに生かされて生きている人間の原風景を彷彿とさせるイメージが湧いてきます。
アーユスとはサンスクリット語で「いのち」「生命」などを意味する言葉です。いのちの原生林の源を支えている土壌には、目に見えない多種多様なバクテリアのいのちによる働きがあります。森のなかで、多種多様な、無数の生物とモノとの「いのちの呼応」が、さらに、豊かないのちの絨毯をおりなしております。「アーユスの森新書」は、あらゆるものをよく見つめること、あらゆるものの中に潜むいのちを見つめることにより、人間にとって、大自然の一部として生きる生き方を問いかけたいと思います。現代世界、現代社会が直面している諸問題を、私たちが共にどう生きていけばよいか、どう自分のいのちを燃やしていけばよいのか、という問いをもって共に考えていきたいと願っています。
生老病死の問題をどう生きるか、という生き方の問題から、身近な出来事、そしてグローバルな問題まで、仏教的な視点を根底にしながらも、仏教学者や宗教学者の専門的な意見だけではなく、「いのちの森に共に生きる」さまざまな立場から取り上げます。読者も専門家も、「いのち」の大切さ、不思議さを共に感じられ、共に考え、共に生きていることを味わえる場にしていきたいと思います。青少年・学生・一般読者の皆様と共に生きる「アーユスの森新書」であることを願っています。
林 茂一郎 (著), 藤腹 明子 (著), 田中 雅博 (著), 井上 ウィマラ (著), 中央学術研究所(編集)
眞田 芳憲 (著), 中央学術研究所(編集)
眞田 芳憲 (著), 中央学術研究所(編集)
森 政弘 (著), 中央学術研究所(編集)
飯坂 良明(著), 山岡 喜久男(著), 眞田 芳憲(著), 勝山 恭男 (著), 中央学術研究所(編集)
世界宗教者平和会議日本委員会(編),山本俊正(監修), 中央学術研究所(編集)
森岡清美(著), 中央学術研究所(編集)
嵯峨座 晴夫(著), 中央学術研究所(編集)
山本俊正(監修), 世界宗教者平和会議日本委員会(編)